ジュノー・パスカル

スカーロックの体制崩壊後に野営地の指導者に任命されたジュノー・パスカルは、カンと彼の戦士達との同盟を拒む。スカーロックが残したものは、ジュノーが手にしている。スカーロックのやり方を拒んだ彼女は、不公平な優遇を終わらせる決意をした。ジュノーは、自分の知識を野営地の全員に共有することを選ぶ。スカーロックがかつてそうしたように、権力の濫用という間違いを犯すリスクを避けたのだ。

しかし、野営地の人々は、森林地帯で生きていくためにまだ治療が必要だった。物資はもう数か月しかもちそうにない。いずれジュノーは、より難しい決断を迫られる。戦場では人間の死体に事欠かないので、ジュノーはエノク入植局との交渉を提案している。双方が合意に達したら、エノク入植局が戦闘で倒れた兵士の死体をジュノーに提供することになる。死体からはバイオマスが抽出できる。その見返りに、ジュノーは治療薬の調合法をエノク入植局に提供する。

交渉は困難なものとなるだろう。この場所を利用しようとする者達をおびき寄せてしまう前に、どれだけ話を進められるだろうか。ジュノーは疑問を抱く。この協定を結べばどんな影響が出るか、まったく予想ができない。しかし、野営地で生き続けていくためには、協定は絶対に必要だ。