ブルーノ・ナイバーグ

2021-04-14 (水) 18:00:36

カテゴリ:キャラクター エノク入植局 人間

ブルーノ・ナイバーグ(Bruno Nyberg)
ブルーノ・ナイバーグ
エノク入植局初代局長
カテゴリキャラクター
種族人間
グループエノク入植局

ブルーノ・ナイバーグは、『アウトライダーズ』に登場するキャラクターの1人。

概要 [編集]

ブルーノ・ナイバーグはスウェーデン人の父とトルコ人の母の間に生まれた。若くして政治の世界に足を踏み入れたナイバーグは、他の政治家達が人類の文明の崩壊を遅らせることしか考えていない中で、人々に希望と目的を与えることができる数少ない前向きな人物として注目を集めた。自分が建造を監督していた「箱舟」が50万人しか乗船できないと知り、彼は心を痛めたが、それは受け止めなくてはならない現実だった。

エノク入植局の初代局長として、ブルーノ・ナイバーグはS.M. フローレスの地球からエノクへの航行と、新しい惑星における人類最初の入植地の確立を監督した。だが、人類に新たな時代の到来を告げることは、ナイバーグにとって単なる始まりでしかなかった。

彼は真の意味で人民の味方であり、しばしば護衛もつけずに第一都市の中を散策していた。リーダー自らが臆することなく市民に近づき、進んで彼らの懸念に耳を貸し、即座に彼らの問題に取り組むその姿に、多くの人々が感銘を受けた。

残念ながら、最初のアノマリーの嵐が、ナイバーグの成功の終わりを告げる鐘となった。受け入れ態勢が整わない状態で40万人の凍眠者を起こすべきか? それとも彼らを眠ったまま死なせるべきか? 苦渋の選択を迫られたナイバーグは若き日のシラ・グットマンに賛同し、彼らを生かす決断を下した。この人道的な決断が終わりのない戦争を引き起こしたと言う者もいる。また、これがブルーノ・ナイバーグにとっての転機だったと言う者もいる。まさにこの時、エノク入植局の局長がこの新世界の現実に直面することを強いられたのである。

事態の収拾を図り、ナイバーグは第一都市で爆発的に増加する暴力と混乱を避け、リフトタウンのより安全な場所にエノク入植局を撤退させた。ここでもまた、より少数の者を救うために、何十万人もの人々を見捨てなければならなかった。しかし、この時の彼には後悔の念はなかった。全てを救おうとすれば、全てを失う結果になることを理解していたのである。

インサージェントの反乱が最初の一年で無数の死傷者を生む戦争へと拡大する中、ナイバーグは容赦ない姿勢と冷酷な現実主義を貫くようになった。リーダーとしての最後の数か月間、彼は以前であれば考えられないような命令を下し続けた。インサージェントを捕虜とすることに資金を使うなど一切せず、捕まえた敵はすみやかに拷問して殺した。彼は自身の人民に対しても断固とした措置を取り、いかなる違反についても、司法の上でも、政治の上でも、適正手続きによる容認を認めなかった。彼のやり方に疑問や批判を示す者は、反逆罪として処刑されるか、エノク入植局への絶対的な忠誠を誓わされた。戦線の向こう側の敵を殲滅するために、ナイバーグはあらゆる方策を模索し、あらゆる武器を使い、あらゆる手段を講じた。

インサージェントとの停戦を訴えるシラ・グットマンの提案に対し、当初、ブルーノ・ナイバーグは難色を示したが、最終的に、外交以外にこの戦争を終わらせる手はないというグットマンの主張に納得した。ついにインサージェントとの交渉に同意した時のナイバーグには、地球を出発する頃の、希望に満ちて啓蒙的だった彼の面影がわずかながら見えていたという。

和平交渉を装ってインサージェントの幹部達と共にリフトタウンに乗り込んで来た「ザ・ファースト」の手により、ナイバーグはエノク入植局の他の上級士官達と共に惨殺され、彼の時代は幕を閉じた。わずかに生き残った士官の一人であるシラ・グットマンは、ナイバーグに代わってエノク入植局のリーダーの座を受け継ぐことを余儀なくされた。この戦争において、和平交渉が試みられたのはこの時が最初で最後である。

関連クエスト [編集]

  • なし

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